買った本：言語を生み出す本能（上）

言語を生みだす本能(上) (NHKブックス)

人が言葉を操るのは文化によって発生した特別な知性の現れではなく、人に元々備わった本能の一つである、といった内容。
興味深かったのは複数の言語を組み合わせて新しい言語を作ると（こういった言語をピジンと言う）、その言語を作った人たちは完全にその言語を使いこなすことが出来ず、文法的にも未熟（助動詞や時制などが不完全）なのだが、その言語を第一言語として用いる子供たちが生まれると、一気に複雑さが増し、自然言語としての構造（それまでしっかり定義されていなかった助動詞や前置詞などが体系化される）を持つ、ということ。