買った本:コラプシウム

コラプシウム (ハヤカワ文庫SF)

コラプシウム (ハヤカワ文庫SF)

ハヤカワ*1がとうとう萌絵に手を出した,という話を聞いて買ってみた.
表紙はこんなだが内容は真正面からのハードSF.ブラックホールを巨大粒子とみなし,それらを立方体状に安定な形で配置した表題の結晶コラプシウムや,電流のかけ方次第で鉄や亜鉛ルビジウムなどに変化することが可能な物質であるウェルストーン(あとがき読んでると,著者は実際にこのような物質が出来ると考えているらしい),移動はファックス(人間を含む物質を情報化して電送)など様々なガジェットが出てきて,とても面白い.特に最後のファックス技術が普及している社会(つまり,自分の複製をいくらでも作ることが可能で,人間はほとんど不死になっている)というのが非常に興味深いと思った.

*1:外国のSFの翻訳物とかをよく出版している老舗