共通化と生産性

ちょっと面白い話を読んだのでメモ

そもそも、ハードウェアにおいても、部品化は必ずしも生産性向上をもたらさなかった。「“標準”の哲学―スタンダード・テクノロジーの三〇〇年 (講談社選書メチエ (235))」によれば、元々、製品の一個一個に使われる部品には互換性が無かったらしい。高い製造技術が無かったため、製品毎にすりあわせで調整して作られた。互換性のある部品を使うようになったのは戦争のためだった。戦場において壊れた部品を容易に取り替えられるように、生産性を度外視して、互換性のある部品が求められた。製造技術が向上した結果、すりあわせで調整する手間をかけるより、互換性のある部品を作る方が生産性が高くなるようになった。

ソフトウェアの部品化には生産性向上は期待できない - suikyojin’s diary