硫黄島からの手紙

皆様、明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。

さて、Mixiにて三田米(しゃげ)さんがタイトルの映画見て、大変面白かったらしく、急に見たくなり、みてきました(一人で)。

で、感想:やー、これ、名作ですよ。本当に。しかも、アメリカ人が監督したというのだから、すごい。もう一方のアメリカ側視点の「父親たちの星条旗」も近いうちに見たいと思います。

その他、見ながら思ったことをつらつらと。

米軍側

この時の日本軍って、(勝ち戦であっても)二番目くらいに絶対戦いたくない相手だなー。だって、兵力何十倍も用意して、後方との支援を打ち切って、絶対に勝てない(ちょろっとは援軍期待していたみたいだけど)とわかっていてもなお、組織的に反撃計画を立て、最後まで粘る奴なんて、相手したくない。まあ、それだけ重要な場所だった、ということだろうけど。ちなみに、一番嫌なのは、指揮官クラスも生き延びて継戦しようとするタイプ。この頃の話を聞く感じ、死にたがりな指揮官が多い気がする。こういう(死にたがりな)メンタリティで戦争をする場合、損害が少ない間は統制の強化/無能な人物の淘汰、などの点でうまく回るけど、この戦争のように負け戦/損害が大きい場合、あっという間に人材がなくなってしまう。

上官と部下

この映画の話で、実際の史実がどんなかというのは全然知らないが、あるシーンで、「上官が、部下に対して理不尽な理由で制裁を加えているところに、さらに上位の上官が通りかかりそれを止めさせ、部下の目の前で叱責を加える」というシチュエーションがあったのだけど、そりゃまずいよなあ。なんか、すごい当たり前の話だけど、次の二点でまずい。

  • 間違いを指摘されることは基本的に不愉快なことだし、人によっては部下の前で恥をかかされたと感じ、上官から、上位上官に対する感情が悪化する。
  • 部下から上官に対する尊敬/信頼が失われ、指示を守らなくなる。

三枚目の空の皿