ルビとか
日本語の文章って,ルビがあるおかげでかなり表現が豊かになっているよなあ,と本読んでいると良く思う.
というわけで,本日はIE推奨.firefoxとかはデフォルトで対応していないようなので.一応,そのための拡張があるみたいだけど,だめっすね.元の文とルビが同じ大きさのフォントで表示されちゃう.
ルビを使うことによって文章での表現の幅を大きく広げることができる.難しい漢字の読み仮名をふることにより,読み方を容易に理解することができるようになる.逆に,英語や,それ以外の言語(地球上に存在しないようなものでも)のルビをふることによって,それ自身では意味が理解できない音に意味を与えることができる.(やはり,ルビふりで一番派手なのは,「星界」シリーズだろうか.
で,なんでこんな話をいまさらしているのかと言うと,この前買ったスプライトシュピーゲルIという本にこれらとはまた違ったルビの使い方があったのでテンション上がって書きたくなった,という次第です。どんな使い方かと言うと,効果音と同時に物語を進行させる,という使い方.
こんな感じ.
激しい風の音の向こうからやってくる、壊れた笛が出すような、ひゅるひゅるという音。
掃射 =鳳の右手の機銃が凄まじい連射速度で火線を吐き出して切迫する音を迎撃。
そして青空の一点で閃光が生じたと思うや――
雷鳴のような爆発音が、大空に囂々 とこだました。
<<初弾を撃墜>>
通常,文章は映像や音声と異なり,
スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)
- 作者: 冲方丁,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 95回
- この商品を含むブログ (169件) を見る
オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)
- 作者: 冲方丁,白亜右月
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (176件) を見る
その他にも,
雛=酸味党。几帳面に唇中央にくわえたストロー/歯が溶けて無くなってしまいそうな炭酸風味のレモン汁を、
吸入 /嚥下 /吸入 /嚥下 =無表情――忘我の境地。
といったような/,=などを用いた独特の表現が多く,なかなか楽しめます.