今週のロケットガール

「この電卓、イコールキーが無い」
「あたりまえだっ!
 逆ポーランド演算を知らんのかっ!」
「知るわけないでしょ!」
「おおそーか、ならば今から五分で操作を叩き込む! 二度と普通の電卓が使えない体にしてやるから覚悟しろ!」
「横暴だっ!」
「それがどうしたっ!」

一番受けた。小説版も読んでいたが、このシーンは好きだ。
逆ポーランド演算なんて、一般人知らんて。科学者でもほとんどつかってないだろ。やはり文明から遠く離れた南の島でロケットを飛ばそうなんて奴はこれくらいエキセントリックでなくてはならんのだろうか。
Wikipedia:逆ポーランド演算

ロケットガールは、父親を探しに南の島へ来た女子高生が、「体重が軽い」&「健康」という理由で有人宇宙船パイロットとしてスカウトされ、宇宙を目指す、という話。
全体的にコメディ的だけど、宇宙服やロケットエンジンなどのガジェットは、ありあえたかもしれないアプローチ、という感じでSFしてます(小説では)。
というわけで、今期はこれが結構楽しみだったり。




ついでに宇宙開発についてつらつら。
僕が感じている現在の状況:しょっぱい、非常にしょっぱい。
確かに、近年は通信やGPS、地表、宇宙空間の探査のための衛星がばんばん打ち上げられいて、今後も衛星の重要性は増していくと思う。しかし、その先が見えない。有体に言うと、地球の衛星軌道よりも遠くに行く理由/ビジネスモデルが見つからない。今以上に市場が広がりそうに無い。いわゆるレッドオーシャン
今更月や火星に行ったところで、岩石砂漠が広がっているだけで、特に有用な物質が採れそうでもない。さらに遠くの木星とかに行ったところであまり条件は変わらない*1
それだけしか見返りが無いのに、普通にジェット機に入れれば地球一周は余裕で飛べるくらいの燃料を一瞬で使い果たし、火星でも条件が良くて最低往復で約2年(トンボ帰りのようなスケジュールでも)といった長い時間をかける必要がある。これではみんな参加しようとはしない。もう見栄と意地、夢とロマンと学問くらいしか理由がないよなー。あとは月に結婚式会場を作るか?


まあ、ブルー・プラネットにあるように、「到達可能な距離にある太陽系外地球型惑星の発見」とかがあったら、またがらっと雰囲気が変わるんだろうけど。そのときは、アメリカ大陸がもう一個見つかった、みたいな騒ぎになるのではないだろーか(適当)。

*1:あ、でもエウロパとかにはちょっと期待している