南極点のピアピア動画

という題名の、ニコニコ動画VOCALOIDを主題とした短編小説がSFマガジンに掲載されたという話を聞いて、さらに作者が野尻抱介だったので即買いに行った。
初音ミクみく S―Fマガジンにニコニコ動画&ボーカロイドネタの小説が掲載!?
うわ、なんか本業とすごくリンクしているのですごく嫌だwww。SF読んでてCNC*1とかの話聞かされるとは思っていなかった。自己増殖・進化する自律型CNCかー。いいなあ、それ。
これ読んでいて、暇な時につらつら考えていたことを思い出した。
個人用CNCはいつ頃発表されて、どんなインタフェースを持っていて、いつ頃爆発的に広がるのだろうか。
今のところ、うちらの業界は盛況だけど、どのような新技術が出回ったら、うちらが落ちぶれることになるか、(ひとり脳内で)思考実験してみたことがあったんだ。そこで出た結論が、個人用CNCの普及。現在ある工業用CNCが大量生産する製品を作り出すように、使用者それぞれのニーズに合わせた、日用品などの製品を作成する個人用CNCが普及し出したら、うちらやばいなー、とか思った(今のとこ、そんな便利そうなもの、影も形も無いけど)。でも、同時にすごく便利そう。普段はCNCと元の原材料だけあって、必要に応じて作成する道具のデータをネットからダウンロードしてその場で作成。当然、その時の使用者にあった設計(デザインはもちろん、利き手、手の大きさなど入力したらそれにジャストフィットする形)に変更される。そして、その道具が不要になったら、また別の道具を作るための原材料に戻す。とか出来るわけか。無茶苦茶面白そうだな!
多分、こういった技術は工業用CNCの現場からではなく、おもちゃ業界からやってくるんではないかなーとか思ってる。「キミが考えたデザインの部品を、パソコン?で作ったら、店頭で即座に実物で作成できます」的な。もう既に、立体プリンターとか色々発表されているっぽいので、あと5年くらいのうちにそれの先駆けとなるものは出るんで無いかなー。で、さらに5年後くらいに爆発的に普及するんじゃないかな、とか思っている(特に理由は無いが)。

*1:コンピュータ数値制御(Computer Numerical Control)、旋盤とかの工作機械にコンピュータ載っけて、工作をさせよう、という発想のもの